歳下が撮った映画

今日は昼まで寝てゲームをしたあとに『レザボア・ドッグス』を見に行った。

 

これはタランティーノ28歳の初長編作品。エピソードの選定が極めて上手な映画で、よりすぐりのワルを集めた銀行強盗のシーンを飛ばし、各キャラの背景を順繰りに描くことで娯楽にしている点が素晴らしい。

それに比較すると自分の日記はエピソードの選定がデタラメで、冗長極まりない気がして嫌になってしまう。

ともかく、久々に見た本作は非常に面白かった。おっさんが顔を突きつけあってなんか苦しそうにしてるシーンがめっちゃ多いんだけど、これは今見ると香港映画っぽく見えるな。

元ネタを知ってるのもあるけど距離感とか倫理観が香港っぽく少しウェットに思えて心地よかった。元ネタも見ておきたいな。どこで見れるんだろ今。

 

特に良かったのは潜入がバレそうになって必死に口を回すオレンジの話の間に普通にエディが警官を撃ち殺すシーン。ここをカラッと描いて最後はウェットに描くバランス感覚がたまらなかった。映画館で見てよかったな。

 

帰りの電車は2日前と同じ便で、ちょっとした偶然に嬉しくなった。客の顔ぶれとか全然違ったけどね。夜が深まると時間って曖昧になるよね。

 

この日は近くのラーメン屋に行ったのだけど、今まで聞いた中で一番賢そうな喋り方で雑談をするおっさんが居てびっくりした。甲高い声で同じ話題を2分と続けず喋りまくる。線形空間の話がそのまま旨味の話にスライドしたり。

多分本当に賢いんだろうけど確かめる技量がないのでもしかしたら単に変な人なのかもしれない。最期にドイツ語で遺言残しちゃったアインシュタインみたいな話だな。